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医師・看護師らが明かす“いい死に方”“悪い死に方”〈AERA〉

医師・看護師らが明かす“いい死に方”“悪い死に方”〈AERA〉

11/16(木) 7:00配信 〈AERA/引用/構成/ジャーナリスト・田茂井治)〉

 

医師・看護師らが明かす“いい死に方”“悪い死に方”

 

 

病院やケア施設、患者の自宅など、看取りの現場で働く人に悲惨な職場環境と理想の死に方について聞いた。病棟勤務を経て6年前に訪問看護ステーションの看護師になったAさん、病院勤務を経て現在、訪問看護ステーションを経営するBさん、某大病院で緩和ケア病棟の立ち上げに携わった医師Cさん、病院系列の在宅医療支援アパートに勤務する介護福祉士のDさんの匿名座談会を公開する。

 

──現在、厚生労働省は終末期の患者が自宅で療養できるよう在宅医療を推進しています。

 

A:自宅で人生の最期を迎えたいという患者さんは着実に増えていますね。私が訪問看護に携わるようになった6年前にはご家族から直接お問い合わせをいただくことはなかったのに、ケアマネジャー経由で患者さんを紹介されることも多くなった。

 

B:ただ、この業界は非常に未成熟。需要はあるのに、ビジネス経験のない病院勤めだった医師や看護師が思いだけでステーションを立ち上げたりするから、営業ができなくて潰れていくケースも非常に多い。
.

 

C:自分が病院で緩和ケア病棟の立ち上げに携わった医師だから言うわけではありませんが、厚労省が、さも自宅で最期を迎えるのが一番いいように宣伝していることには少々疑問を感じますね。どこの緩和病棟もそうでしょうけど、「訪問診療と家族のサポートで頑張ってきたけど、やっぱり家族の負担が大きすぎた」という理由で入棟を希望される患者さんは多いんです。最先端の高度医療を受けたいと思っても、医療費適正化を理由に厚労省は在院期間を短縮するよう指導しているじゃないですか? こうした方針は、誤解を承知で言わせてもらうと、「独り身の老人は家で孤独死しろ」と言っているようなもの。

 

D:私は地方の病院が開設した在宅療養支援アパートで介護福祉士として末期がん患者さんや神経難病の患者さんの介護を行っているんですけど、在宅と緩和病棟の中間みたいな立ち位置なので、在宅復帰されたけどまた戻ってきたり、入居されているけど頻繁に自宅に帰ったりする患者さんも多いんです。要は、患者さんや家族にいくつもの選択肢が残されていることが重要だと思う。

 

 

B:正直、医師会の姿勢に問題があると思いますよ……。緩和ケアを中心に行っている訪問診療専門クリニックを「ロクな治療もしないくせに」と“下”に見ている医師もいます。そもそも在宅診療の経験がある医師も少ない。訪問看護もそう。地域医療に貢献してますよっていうアピールのために訪問看護ステーションをつくって、使えない看護師をそっちに入れるという病院は少なくない。

 

D:医療と介護の断絶もありますよ。

 

B:うちは居宅介護支援事業所からの患者さんの紹介が8割を占めるので、その話はケアマネジャーさんからよく聞かされます。政府が推進する「地域包括ケア」のためにも、医師や看護師とケアマネの連携は不可欠なのに、医師は介護出身のケアマネを「医療知識もないくせに」と蔑んでいます。在宅医療を推進してくれている政治家の方も、この問題の深刻さを理解できていません。例えば、訪問看護のコストは1時間9千円で、介護は4500円と倍の開きがありますが、看護師は介護の領域の仕事もできてしまいます。だから、しばしば介護福祉士の仕事を奪い取ってしまって、医療保険負担が膨らんでいるんです。
.

 

──多くの方を看取ってきた皆さんはどんな死に方が「いい死に方」だと思いますか?

 

C:やはり、家族や友人に囲まれながら最期を迎えるというのが、一番だと思いますね。場所は、自宅でも病院でも、どちらでも構わないと思う。

 

B:私はさらに、その人らしく死ねるのがベストだと思います。最近も末期の乳がん患者さんを看取らせてもらったんですけど、その方はお風呂が大好きだったんですね。ただ、入浴は血中の酸素飽和度を下げるので、呼吸が苦しくなるなど体への負担が大きい。だから、病院だと患者さんをお風呂に入れないんですけど、「最後は好きにさせてあげたい」という家族の意向もあって、毎日のように私たちの介助でお風呂に入ってもらったんです。最後は雪が降った日で、「雪の日もお風呂に入れてうれしい」と喜んでいたのを覚えています。明らかに病状は悪かったのに、その日は珍しく深夜まで饒舌に家族とお話をされていました。その翌朝に息を引き取ったんです。これは在宅でしかできない死に方だなと印象に残っています。
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──逆に、「悪い死に方」は?

 

A:先日、小さなお子さんのいる40代の末期がんの女性を自宅で看取らせてもらったんですけど、その方は本当に痛みが激しくて苦しまれたんです。若かったせいもあると思いますが、先生(担当医)の問題が大きかった。とにかく、痛みのコントロールが下手くそだったんです……。食欲がないからとドバドバと点滴を打つので、皮膚の間から水が漏れだすほど体がぶくぶく膨らんでしまい、美しいお顔も歪んでしまった。こういうセンスのない先生に当たってしまうと、不幸な最期となってしまう可能性はありますね。

 

(構成/ジャーナリスト・田茂井治)

 

※AERA 2017年11月20日号より抜粋

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