認知症対策~認知症を防ぐには

終活

終活の一つに親の介護という問題が出てくる方もいらっしゃると思いますが、親の介護の中でも苦闘が予想されるのが認知症。

認知症という単語を聞いた時に貴方が最初に連想する事柄なんでしょうか。
正直なところ、私は認知症に関する具体的な連想ができません。

と言うのも、友人の祖母が認知症になった、とか福島の祖母がなまだらボケになった、という人伝に誰々が認知症になった、ボケてしまったということは聞くことがあるのですが、認知症になってしまったが故の、それをケアするであろう家族の苦労というものはテレビのドラマくらいでしか知らないので今一つうまく想像出来ないんですよね。

知識としては知ってはいますし、認知症予防には脳に必要な栄養素である魚油に多く含まれるEPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸、葉酸、ビタミンA、C、E、ファイトケミカル(植物性化学物質:健康に良い影響を与える植物由来の化学物質の総称)などが良いということや、イタリア料理に代表される地中海食は脂質異常症や糖尿病、冠動脈疾患、高血圧の予防になるとされていますが、アルツハイマー病のリスクを抑える効果も期待できる、とかいう健康的な食事をすることで予防につなげられること、周りの経験談から下半身が衰えてきてしまうと認知症の症状が進んでしまう、などの情報は把握できてはいます。

が、実際に認知症になった人を介護したことはありませんし、もちろん自分が認知症になったこともありませんので、実感しずらい、というのが正直なところです。

そう、認知症に自分がなるかどうかは誰にもわからないので、そのための対策は打てる限り打っておいた方が良い、とは思います。
認知症になる可能性を考慮して施設に入る、という選択もなくはないでしょう。

認知症には、たったひとつの解答がある訳ではなく、その人にあった特別注文のような対応策しか存在しません。
例えば、軽い認知症の状態に陥らないよう、十数年前の段階では指先をしっかり動かすといった、細かい動作を行うことで脳を活性化させると言われていました。

ですが最近では、大きな筋肉を動かしたほうが脳への刺激が高まる、と考えられています。

太もも(大腿四頭筋やハムストリングス)など下半身の大きな筋肉を鍛えることによって、認知症の予防につながることが期待できるとされています。

実際、私が知る範囲で認知症が改善された人物を知っています。

有名な方なので、40代以上の方はご存じの方が多いと思いますが、

きんさんぎんさん、として時の人となったご長寿双子姉妹。

きんはひゃくさいひゃくさい、ぎんもひゃくさいひゃくさい……懐かしい(^o^)

成田きんさんは107歳、蟹江ぎんさんは108歳で亡くなられたのですが、マスコミで取り上げられ始めたころは全白髪だったんですよね。
ですがメディアに取り上げられるにつれ、黒髪が増えていったことが確認されているのです。

そしてマスコミに注目される以前は中度の認知症とされていたそうなんですが、著名人やリポーターの取材を受ける、全国各地を旅行するため筋力トレーニングに励んだ結果、ドラマの出演時に台詞を記憶するなど症状が改善したことで、医学界にも注目された改善例があります。

こういう例がありますので、将来認知症になるリスクを下げるためにも、筋トレと有酸素運動を習慣にすることで積極的な外出を心がけ、新たな発見や人との交流も生まれ、脳をさらに活性化することができます。

そして、在宅でも施設でも認知症にならないようにすることを最優先に考え、なんでも自分でするしかない生活をする、というのも認知症対策の良い選択肢に成り得るでしょう。
 
また、認知症については実態を含めて詳しく知る必要があるでしょう。
私自身、先述したように知識としての認知症しか知らない訳ですが、知識だけでも無いよりはあった方が良いでしょう(経験もあるとなお良いのですが、身近な人に認知症になって欲しくはないですね……)

認知症については、介護者としての経験者が語る生の情報、老人ホームで実務に携わる有識者が著した書籍、テレビやインターネットなどの情報によって、その実情の多くを知ることが可能になってきます。
介護保険が施行され、十分な時間が経ったことによってノウハウや知識、様々な経験が蓄積された結果でしょう。

介護はガンや脳血管障害、私の経験のように骨折などの病気やケガがきっかけで始まることもあります。

物忘れがひどくなって認知症のような症状が出始めた、もしくは高齢になって足腰が不自由になったことで日常生活に支障をきたすようになった、という具合できっかけはさまざまです。

貴方や周りの人に介護が必要であるとなったら、まずは地域包括支援センターに相談してみることをお勧めします。

地域包括支援センターは、地域に住む高齢者の生活を援助するための相談、支援の窓口なんですが、具体的にどんな相談ができるのか、そしてどうやって利用するのかを書いていきます。

地域包括支援センターは主任介護支援専門員(ケアマネジャー)や保健師、社会福祉士、看護師等の専門家が勤務しており、各自治体や、自治体から委託された社会福祉法人、社会福祉協議会、民間企業、NPOなどが運営している組織です。

地域包括支援センターの相談対象は、要介護認定の有無などの制限はなく、高齢者本人や家族、地域住民からの相談を幅広く受けていますので、ワンストップで介護のほか、医療や福祉についても相談可能です。

「骨折で入院して車椅子が必要になった」
「自宅に手すりをつけたい」
「言動がおかしいので認知症かもしれない」

こんな感じで要望、疑問、相談などを受けた際には、どこの病院に行ったらいいのか、または在宅介護で必要なプランを考えてくれます。

以下に地域包括支援センターの業務を簡潔にまとめます。

・介護や福祉に関する相談支援
・要支援1,2の人に向けて介護予防ケアプランの作成
・高齢者に対する虐待防止、権利擁護事業
・一人暮らしの高齢者に対する見守り

相談できること
・介護保険サービスを利用するにはどうすべきか
・介護生活にはどのくらいの費用が必要か
・一人暮らしの親が心配
・親の言動が最近おかしい
・高齢者向けの施設、住まいに住み替えをしたいので、方法を検討したい
・成年後見制度の利用方法が知りたい……など

地域包括支援センターに電話をするときには相談内容を簡潔に伝えてから、相談日時を予約すると当日の対応もスムーズになります。

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