生前整理とは、自身の死後に残される物や遺品を整理することを指します。
この生前整理という考え方は、人生の終わりを見据えた準備があり、単に物を片付けるだけでなく、自分自身の人生を振り返る機会でもあります。
個々の価値観や思い出を整理し、必要な物だけを残す……このような過程を経て、最後を迎える際の心の準備を整えることができる……とされていますが、白状しますと42歳の私は生前整理、未経験です(-_-;)
ですので、断捨離や整理を行うことで心の準備を整える心境に至れるのか、という疑問は正直ありますね……
さて、この整理作業は遺族が自分の意思を理解しやすくするための作業でもあります。
そのため、事前に物品の整理や遺言の作成を行っておくと、残された人の労苦が多少は減るかと思われます。
また、生前整理は思い出が詰まった物を見直す良い機会です。
と言うか、自分自身の過去をしっかり振り返るというのは、ちゃんと時間をとって行わないと意外と出来ないものなんですよね……
仕事だとか子育てとか、優先しなければならない事柄が山積していたりはしませんか?
私がこういう終活ブログをはじめた理由は、父が脳出血で倒れたことが絡んでいますが、他にも過去を振り返りつつ記事を書けば心理的な整理になるんじゃなかろうかと思ったからなんですよね。
そういう意味では、こうやってブログを書いているのも終活や生前整理の一種なのか? と問われれば首を傾げてしまいますが(-_-;)
さて、生前整理に話を戻しましょう。
生前整理という行為は、特別な技術や知識を必要としないため、誰でも開始できます。
まずは小さなスペースから手を付け、徐々に大きな範囲へと広げていくのが確実でしょう。
少しずつ作業を進めることで、心理的な負担を軽減しつつ、自分自身のペースで進めることができます。
生前整理を行うべき理由はいくつかあります。
まず第一に、家族や親しい人々に対する配慮。
自分が亡くなった後のことを想像してみて下さい。
自分が亡くなった後で、遺品を整理する奥さんや子どものことを考えてみましょう。
遺族にとっては、貴方にまつわる品を処分する、というだけで大きな負担となる可能性があります。
そのため、生前に整理を行うことで彼らの心の負担をわずかでも軽減することができます。
親しい人が亡くなった後、物品の整理を行うんですが、その品は貴方にまつわるもの……精神的なストレスが増す可能性があります。
でも自分は独り身だから、という貴方(私もです)。
生前整理は自分自身の心の整理にもつながりますよ、先程私が書いたように、過去を振り返るというのは時間を取らないと中々見つめ直す機会がないものです。
人生の終わりを意識することで、自分が大切にしてきたものや思い出を見直し、整理する機会が得られます。
これにより、残された時間をより充実したものにし、心の平安をもたらすことができます。
このプロセスは、自分自身の価値観を再確認する貴重な時間でもあります。
また、相続や遺産の問題も生前整理の重要な側面です。
かなり生々しい問題なんですが、生前に財産や遺品を整理しておくことで、相続問題をスムーズに進めることができ、トラブルを避けることができます。
家族間の、財産を巡る骨肉の争いが自分の死後に勃発……想像するだけで嫌ですよ、私なら(-_-;)
こういった事柄を未然に防ぐためにも、生前整理は非常に重要な役割を果たします。
また、遺言書を用意しておくことで自分の意思を明確に示すことができ、遺族間の誤解を防ぐことにもつながります。
これにより、円満な形での遺産分配を実現することが可能です。
では、具体的に生前整理ってどんなふうに始めるものなのか。
が、あまり難しく考える必要性はありません。
まず、整理する物品のリストを作成しましょう。
どの部屋やスペースから手をつけるのか、どのような物があるのかを把握することで、整理作業の計画を立てやすくなります。
リストを作成する際は、部屋ごとやカテゴリーごとに分けると良いでしょう。
次に、具体的な整理作業。
まずは、思い出が詰まった物や、必要な物から整理を始めるのがオススメ。
整理を進める中で、必要な物と不要な物を分けていきましょう。
不要な物については、友人や家族に譲る、寄付する、または処分する方法があります。
特に、思い出の品については、感情が伴うため、慎重に判断して下さい。
捨ててしまってから、捨てなければ良かった、と後悔するのは何とも嫌なものですよ(T‐T)
整理が終わった後は、遺言書や財務の整理。
自分の意思を明確にするために、遺言書を作成しておくことは非常に重要です。
また、財務状況を整理し、必要な書類や情報をまとめておくことで、遺族が困らないよう配慮することができます。これにより、自分の意志が尊重され、遺族の負担を減少させることができます。
生前整理を行う際のアドバイスとして、まずは小さな目標を設定することがあげられますね。
いきなり大きく片付けようと思ってもうんざりしてまうのは、断捨離や引っ越しでもあるある、と頷ける話です。
例えば、1日に1つの引き出しだけを整理する、週末に特定の部屋を片付けるなど、小さな区切りを設けて、今日はこれだけやれた、という実感を得ることで作業を進めることができます。
また、整理作業を楽しむ工夫をすることも重要です。
小さな区切りを設けるのもこの工夫の中に入るんですが、友人を招いて一緒に整理をする、自身の好きな音楽をかけながら作業を行う、などの作業が苦にならなくなります。
思い出を振り返りながら、楽しい時間を過ごすことができるでしょう。
他には、作業の進捗を記録することも効果的です。
どの物を整理したのか、どのような決断を下したのかを書き留めることで、自分の考えや気持ちを整理する手助けになります。
また、整理が進むことで達成感を得ることができ、モチベーションを維持する助けにもなります。
しかし、いきなり生前整理と言われても何か参考になるものはないのか、という貴方には近藤麻理恵氏の著書がオススメ。
物を整理する上での心の持ち方や方法論を学ぶのに役立ちます。彼女の提唱する「ときめく物だけを残す」という考え方は、整理を行う上での指針となるでしょう。
彼女の書籍では、具体的な手順や実践的なアドバイスが記載されており、初心者でもスムーズに取り組むことができる内容となっています。特に、実際の事例を交えた解説は、整理作業を進める上での参考になります。
もしくは、専門家の助けを借りることも選択肢の一つ。
最近では、生前整理を専門に行うサービスが増えており、さまざまなニーズに応じたサポートを提供しています。これらのサービスを利用することで、効率的に整理作業を進めることができ、精神的な負担も軽減されます。
プロの手による整理作業は、時間の節約にもつながります。
自身で行う場合、整理作業は時間がかかることが多いですが、専門家に依頼することで、短期間で効率的に整理を完了させることが可能です。これにより、自分自身の時間を別のことに充てることができ、ストレスを軽減することができるでしょう。
生前整理は、人生の終わりを見据えた重要なプロセスであり、自分自身の人生を振り返り、遺族への配慮を行うための大切な作業です。整理を通じて、必要な物と不必要な物を明確に分け、心の整理を行うことができます。
また、生前整理には多くのメリットがあり、遺族の負担を軽減するだけでなく、自分自身の心の平安をもたらすこともできます。計画的に進めることや専門家の助けを借りることで、よりスムーズに整理を行うことが可能です。
最後に、生前整理は誰でも始めることができるものであり、今から準備をすることで将来の不安を軽減し、自分らしい最期を迎えることができます。
あなたもこの機会に生前整理に着手してみてはどうでしょうか。
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