終活の一環として認知症についての情報をまとめていますが、その対策や予防、どうやって早期発見するかなどなどの情報は色々とまとめてきましたが……そう言えば、認知症であるか否かを判定するためのチェックリストは一度も書いていなかった、といまさらながらに気付きました(-_-;)
以下は平成30年に東京都福祉保健局高齢社会対策部在宅支援課の『知って安心認知症』のチェックリストになります。
ほぼほぼまるまる引用になるんですが、一つの目安になるので掲載させて貰いますm(_ _)m
全部で10問ありますので、該当する項目の点数を合算していってください。
それではスタート。
第一問 財布や鍵など、物を置いた場所がわからなくなる時がありますか
まったくない 1点 ときどきある 2点 頻繁にある 3点 いつもそうだ 4点
第二問 5分前に聞いた話を思い出せないことがりますか
まったくない 1点 ときどきある 2点 頻繁にある 3点 いつもそうだ 4点
第三問 周りの人から「いつも同じことを聞く」などの物忘れがあると言われますか
まったくない 1点 ときどきある 2点 頻繁にある 3点 いつもそうだ 4点
第四問 今日が何月何日かわからない時がありますか
まったくない 1点 ときどきある 2点 頻繁にある 3点 いつもそうだ 4点
第五問 言おうとしている言葉がすぐにでてこないことがありますか
まったくない 1点 ときどきある 2点 頻繁にある 3点 いつもそうだ 4点
第六問 預金の出し入れや、家賃や公共料金の支払いは一人でできますか
問題なくできる 1点 だいたいできる 2点 あまりできない 3点 できない 4点
第七問 一人で買い物に行けますか
問題なくできる 1点 だいたいできる 2点 あまりできない 3点 できない 4点
第八問 バスや電車、自家用車などを使って、一人で外出できますか
問題なくできる 1点 だいたいできる 2点 あまりできない 3点 できない 4点
第九問 自分で掃除やほうきをつかって掃除ができますか
問題なくできる 1点 だいたいできる 2点 あまりできない 3点 できない 4点
第十問 電話番号を調べて電話をかけることができますか
問題なくできる 1点 だいたいできる 2点 あまりできない 3点 できない 4点
第一問から第十問までの合計を合算して下さい。
点数を合算した結果、20点以上ある場合は、認知機能や社会生活に支障が出ている可能性があります。
医療機関や相談機関で相談をしましょう。
ちなみに私は13点……
この記事を見ている貴方は、年が若いから大丈夫と思うかもしれませんが、油断してはいけません。
認知症と言ってもタイプが色々ありまして、まずは脳が委縮してしまうタイプのアルツハイマー型が6割以上、
レビー小体型認知症は、レビー小体という神経細胞に出来る特殊なたんぱく質の増加が原因で、このタイプのアルツハイマーが2割。
あと、認知症についての知識があれば、これらの他に若年性アルツハイマーと呼ばれるものがあることを聞いたことがあるかと思います。
若年性アルツハイマー病は、認知症のまれな型で、30歳から60歳の人に発症します。
アルツハイマー病の全体に占める割合は、5%未満。
この若年性アルツハイマー病のほとんどは家族性で、親から受け継がれた、とある3つの遺伝子の中で、いずれかの変化によって引き起こされる、とされています。
他に、脳への直接の損傷による脳血管性のパターンもありますし、割合としては非常に少ないのですが、水頭症がかかわっているケースもあります。
こちらは髄液が頭蓋骨内に通常よりも多くたまると引き起こされるんですが、代表的な症状が集中力や意欲、自主性の低下のため、他の認知症と間違われるケースもあるパターン。
若年性アルツハイマーもそうですが、脳血管性、水頭症が関わっているパターンは若くても罹患してしまうことがあり得ます。
もしや認知症では、と思う方が近くにいたり、もしくは自分が認知症なのでは思ったら、先述したチェックリストを使ってみましょう。
きんさんぎんさんの例もあり、適切なフォローがあれば認知機能が回復するケースもあります。
これは知人の話なんですが、太郎君、とさせて下さい。
太郎君の祖母は90歳まで非常にピンピンとした方だったんですが、ある日、足を骨折してしまい、入院。
入院して足を動かしてこなかったからでしょうか、あんなに元気だったのに入院して一ヵ月で痴呆の症状が出てしまった、と太郎君が私に嘆いていたことは今でも覚えています。
20年以上前の話ですので、きんさんぎんさんの話が有名になる前で、下半身が萎えると認知症の症状が進行しやすいのでは、という話が広まる以前の出来事でした……
あとは、こちらも仮名ですが花子さんの祖母の話。
最初は要介護認定2の症状だったんですが、有料の老人ホームに移ってケアをお願いすると、要支援2の状態にまで回復した、という話。
花子さんの『いやぁ、認知症って認めるのがおばあちゃん、いやがっていたけど、思い切って説得して良かった~。今ならある程度、お話しできるもん』と言っていましたから。
早めに家族が気付いたことで症状の進行を遅らせることに成功した好例だと思うのですが、筋トレとか運動とか、プロの手にゆだねることで、認知症の予防は出来るのではないかと思った出来事でしたね。
そういう例もありますので、貴方の周りに認知機能が怪しいと思う方がいらっしゃったら、まずはこのチェックリストで質問をしてみてはどうでしょうか。
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