38.1%。
これはどんな割合だと思いますか?
まぁ、タイトルで検討ついている人も多いと思うので引っ張りませんが、2021年時点で発表された、2020年の国勢調査の結果、単身世帯の割合になります。
38.1%の全てがおひとりさまだとは思いませんが、この中のどのくらいの割合が、所帯はもっているけど単身赴任で一時的な単身世帯であるか……そんなに多くはないよなぁ(-_-;)
元々おひとりさま、という人もいらっしゃるでしょうが、配偶者の死別、あるいは離婚で単身世帯となる人もいらっしゃるでしょうからね。
さて、今日書く記事は、そんなおひとりさま向けの老後対策になります。
今、私は神奈川の川崎に在住しているんですが、青森の田舎に住んでいた身としては交通がとても便利だと実感しています。
バスも電車も10分経たずにやってくるんですからね……いやー、万一乗り逃がしても安心感が違う(^0^)
実際、私が住んでいた青森の実家の近辺には、電車の駅は最寄りの駅ですら、車で30分走らせないと着きませんし、本数は1時間に1本の割合。
バスに至っては朝の6時、7時、8時、12時、16時、17時、18時の7本しか一日に運行されていませんからね。
まぁ、私が住んでいる地域はまだマシな方で、そもそもバスが運行していない、という地域も普通にありますからね(-_-;)
さて、何故私がこんな田舎の交通事情を語っているのかというと、まさにおひとりさまの老後対策に関係しているからです。
あなたは運転免許を持っていますか?

運転免許を持っているとして、ペーパードライバーではないですか? あなたが住んでいる周辺をちゃんと自動車で運転して家から目的地まで往復することができますか?
田舎ですと、車がないとまず生活が成り立ちません。
そして、車の運転免許があったとしても、死ぬまで運転可能な状態でいられるとは限りません、
体力の衰え、認知機能の劣化、視力の衰え、などなど……車をずっと運転できるほど、人間の身体はうまく出来ていません(-_-;)
私たちはいずれ車の運転ができなくなります。
それを見越した上で、スーパーマーケット、郵便局、病院や特別養護老人ホーム(特養)などがすぐ近くにあるエリアの物件に引っ越す、というのも老後対策の一つです。
介護施設や医療施設が近くにあることと、早い時期からそれらの施設との接触を持っておくことも重要なことでしょう。

それから病気になった際の対応ですね。
先程書いたように、車が運転できなくなることを見越して、病院近くの物件にあらかじめ引っ越していれば通院もそれほど苦労することはないでしょうが……問題は大病を患った際の対応です。
延命治療はどうするか、です。
私の友人の親戚の話なんですが、友人が小学生の頃の話なんで細部が間違っている可能性はありますが、確か、大腸がんにかかり摘出手術を受けた、と聞いています。
年齢は70歳ちょうどだったはず。
入院して手術を受けた後、しかし経過が芳しくなかったそうで、残された写真はかなり痩せてしまった状態のものだったそう。
何でも、その親戚の奥さんは、夫がもう苦しまないようにとそれ以上の治療は望まなかった(本人、最後は意識がなかったらしいです)そうなんですが、医師側の要望でもう一度再手術を行ったんですが、結果はやはり回復できず……
その親戚の方の奥さんは、無駄に夫を苦しめてしまった、と嘆いていたそうです。
治療しても回復が見込めず、死が近づいている状態を「終末期」と言うのですが、この終末期医療の一つに、自分の口から飲み物を飲み込めなくなった際、医師から「胃ろう」を勧められるケースがあります。
胃ろうとは、胃に小さな孔を作り、直接流動食などを入れる措置のこと。
これは終末期だけでなく、回復を見込んで一時的な措置を行うケースもあります。
また、呼吸の状態が悪くなったので人工呼吸器をつけるか、心肺停止になった際、心臓マッサージで蘇生を試みるかといった判断が必要になります。
ここで一番も大事になってくるのは、本人の意思。
しかし、上記の例にもあるように、本人の意識が残っているとは限りません、
意識障害が起こっている可能性もあれば、私が最近書いている記事が多い認知症などで意思表示が不可能な状態である可能性も有り得る訳です。
その場合は、家族が本人の意思を慮ったり、医師などと話し合ったりして決めることになります。
延命治療をして回復の可能性を探りたいという意見もあれば、上記の例のように、これ以上、苦しい思いをさせたくないという意見も出てくるでしょう。
家族で意見が一致しない状況も考えられます。
そのときの判断は正しかったのか、と後悔することも有り得る訳です。
私が小学生の頃と異なり、最近はがんも寛解(病気や怪我が一時的によくなり、症状が抑えられている状態のこと)する病気になっているので、本人に告知をすることがほとんどです。
病状や進行は個人によって異なりますので、延命治療を望むかどうか、痛みや苦痛を取り除く緩和ケアを希望するのかも含めて、自分の意思をエンディングノートに記しておくと、仮に貴方がおひとりさまの暮らしをしていて、一緒に暮らしてはいない親類の方が判断を委ねられるという状況下に陥っても、貴方の親類の方々も困らないでしょう。
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