親の終活

終活

今、この記事を読んでいる貴方は何歳でしょうか? 50代? 60代? それとも70代以降でしょうか?
あるいはもっと若くて40代、30代という可能性もあるでしょうか。
この記事を書いている時点で私の年齢は42歳。
人間50年下天の内にくらぶれば夢幻の如くなり、と織田信長が好んだ敦盛の一節にありますが、今は戦国時代ではなく、現代。
もし、終活の参考に、と思ってたまたまこの記事を貴方が読んでいるとすれば、平均寿命は80年なんだし、終活(遺言とか、エンディングノートの作成とか、遺産相続とか)はまだ早いよ、40代、50代、60代の貴方は思うかもしれません。

が、それを根底から覆される出来事が二つほど経験しまして、ブログを書き始めた次第です。

先程戦国時代の話をしましたが、現代は人生80年、長ければ100年の時代だとしましょう。
平均寿命からすれば、40代は折り返し地点でもあるんですよね。中には、子育てが一段落して、これから自身の人生を再度謳歌しようか、というバイタリティの強い方もいるかもしれません。
しかし、何かお忘れではないでしょうか。
人生80年だとすれば、40代、50代で折り返し地点に立っているということは……貴方の親御さんは大半の方が60代以上になります。

貴方が50代であれば、親御さんは70代以上の方が大半ではないでしょうか。

そう、貴方は自身の終活を考える前に、まずは親御さんの終活と向き合う必要があります。
私の親はまだまだ元気だから大丈夫……と、私自身、今年の4月までは思っていました(汗)
GW中に帰省しようとしていた一週間前、4月の末でしたねアレは。
母から、親父が脳梗塞で入院した、という電話がありました。

8月の盆の時期に私が帰省した時には、親父も何かがあってからでは遅いと思ったのでしょう。
『自分と母の保険はこうなっている、土地はこことあそことその他にも畑が二つある、墓は親戚の面倒を見なければならないので(ちょっとした事情があって、親戚の面倒を我が家で見ています)自分も母も実家の墓ではなく親戚の墓に入れること(私も亡くなったら親戚の墓に入る模様)、葬式の手配はこうなっているから……などなど、30分ほど膝突き合わせて話されました。

寿命の順番でいけば、貴方よりもまず親御さんが先に天に召される方が大半でしょう。
ですので、まずは親御さんの終活と向き合わなければなりません。
親御さんの終活に向き合わず、何も知らないなんてことになると―私のケースでいうと、親戚の墓に入る、という一般的にはあまりないパターンを知らず、親が死んでから遺言が出てくる、なんてことも有り得る訳です。


不幸中の幸いにも、早い段階で見つけることが出来たので命に別状はなかったのですが、今でも親父は左足を引きずって歩行しており、以前より身体が疲れやすくなったと、毎週定期的にする電話で冗談っぽく口にしています。

よい老後送るために必要なことは何か? それは、不測の事態に備えること。
不測の事態に備えるには、まずは情報が必要でしょう。
そう、貴方の親御さんは死の間際(まだまだ元気ではあるでしょうが)に何を望んでいるか、という情報は必須でしょう。

退職金や企業年金など受け取れる金額はもうほぼほぼ決まっています。それ以上の資産を確保するにはもっと働くか資産が減るリスクを承知で投資を行うか……この大体はこの二択でしょうか。

そしてこういう書き方は、父が脳出血を起こしたことを考えるとあまり書きたくありませんが……資産が減るリスクには投資だけでなく、『親の老後』も存在します。

このブログを見ているということは、貴方は貴方自身や妻、夫の老後についてはある程度考えていると思いますが、私同様、親の「終活」に関して準備していない、ということはないでしょうか?
そうなると、計算外の出費につながります。
私のように、親が倒れる、というのはある日突然やってきます。
私の場合は、父を介護するほどひどい後遺症はありませんでしたが、親の介護と終活に備えることは、自分の老後資産を守ることにもつながります。

このブログを書き始めたのも、父の終活と多少向き合ったことで、『保険はこうなっているって聞いたけど介護保険はどうなってんの?』とか『葬式のことは聞いたけど、亡くなった後の手続きって他になんかないの?』とか、『土地のことは聞いたけど他に相続するものはあるのか? 何か大事なものとかあるの?』と実家から戻って気になりはじめたからです。

まぁ、でもぶっちゃけその辺は親が大往生した後からでも何とかなるでしょう。

それでも「あの時、ああすればよかった」と後悔することはいくつもあります。

例えば、体調の変化にもっと早く気づいていたら(いや、マジで親父が倒れたと聞いた時は焦りました)

親御さんが病気を患ってしまったとしても、体調の変化に早く気づければ、病気の進行を抑制出来るかもしれませんし、行きたいところに一緒に行く機会を設けることも可能ですし、親が会いたい友人知人、親類縁者に会わせることも出来るでしょう。

あるいは、自身が大切にしていたものを持っていてもらいたい、なんていう要望だってあるかもしれません。
こうやって書いていて思ったんですが、私は父の交友関係についてはあまり知らないんですよね(汗)
実家のある青森に仲の良い小学校からの同級生がいる、ってことと以前勤めていた北海道の会社の方と今でもお歳暮のやり取りがある、の二つくらいだもんなぁ知っているの(汗)
母の交友関係はそれ以上に知らんのやけど(汗)
こういった両親の交友関係も、ある程度把握しておかないと亡くなった後に連絡を取ることも出来なくなりかねません。
自分の立場に置き換えたら……アイツ等には自分の葬式に出てもらいたいなぁと私は思うので、今度実家に帰省したらその辺のことも聞いておこうと思います。

なので、貴方も先々のことを考え、自分の終活だけではなく、親御さんの終活に一緒に備えてみてはいかがでしょうか。
私は幸いなことに、父が倒れただけで済みましたが、そのまま旅立たれていたら、こういった事情を汲む余裕もないままに見送ってしまうことになるのが、ブログをまとめていて実感出来ましたので(汗)

とりあえず、今回はこの辺りでm(_ _)m

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