親が終活しない理由 押さえておきたいポイント三つ

終活

前日の記事では私の父が終活を始めたであろうきっかけを書きました。

しかし中には終活をしない親御さんもいらっしゃいます。
人生の終りに向けて準備していないと、色々とマズイことが起こりえるのは前回の記事でも書いた通りです。
逆に、準備を始めるメリットなんかは前回の記事でも書きました(口座、一つにまとめておくと諸々楽です)
しかし、なぜ親の中には終活をしない人がいるのか? 

そもそも終活とは、人生の終焉に向けての準備活動。
単に遺言や相続の準備だけでなく、心の整理や人生の振り返り、そして残された家族への思いを伝えることを含みます。
終活は、老後の生活を安心して過ごすための計画であり、自身の死を受け入れることで、より充実した日々を送るための手段とも言えます。
そんな終活をしない理由……この記事では、その理由について探ってみたいと思います。

一つ目の理由は、終活に対する意識の違いがあげられるでしょう。
私たちの親の世代は、終活についての情報が不足していたり、あまり関心を持っていなかったりするケースが多々あります。
実際、ウチの父も脳出血で倒れるまでは終活らしきことは一切していませんでした。
また、終活は自身の死や老いに向き合うことであり、それを避けたい、という心理もあるでしょう。
二つ目の理由として考えられるのが、時間との闘い。
中には仕事や育児で、まだ忙しい生活を送っている親御さんもいらっしゃるかもしれません。
終活のために時間を割く余裕がない、ということもあります。
三つ目の理由は、家族や相続に対する意識の違い。
親御さんの中には、自身の財産や遺言に関して家族との話し合いを避けたいと思っている人もいるかもしれません。
まぁ、これも理解できます。
誰でも自分の子どもが財産分与や遺言などで醜い争いをしているところは見たくないでしょう(T‐T)
話し合いを避けることで家族間の問題が生じる可能性はありますが、これを回避したくて終活を避ける人もいます。

親御さんが終活をしない理由は様々ですが、その背後にある心情をまずは推察しましょう。

実際、終活はとても重要なものです。
昨日の記事では実例を交えて書きましたが、終活の重要性を示す統計データなんかもあります。
株式会社ハルメクホールディングス生きかた上手研究所は2021年3月に「終活に関する意識と実態調査」を実施。
調査手法はWebでのアンケートで、全国の50歳から79の男女2016名を対象に調査しました。
結果、シニアの約8割が「終活は必要」と認識していますが、実際に何らかの終活を行った方は38.3%。
実際問題、遺言の項目もこのアンケートにはあったんですが、9割以上の方が遺言を書いていないという結果も出ています。

これらのギャップは終活に対する関心は高いものの、実行に移すことが難しいという現状を示しています。
しかし、何も備えていないと、いざ両親が倒れると……私のように、ワタワタとしてしまいます。
実際、遠方に住んでいる私が父にしたことはほとんどなかったんですが、知らされた時は無意味にワタワタしていましたからね(-_-;)

終活を行うことで、病気や事故に備えた心構えや準備ができることは大きなメリットです。
医療や介護に関する希望を事前に示しておくことで、家族が困惑することなく、適切な対応をすることが可能になります。
こうしたデータは、終活が自分自身のためだけでなく、家族全体のためにも重要であることを示しています。

終活の計画を立てる際には、まず自分自身の価値観や希望を明確にすることが大切ですので、親が終活をしないのであれば、前回の記事で私が提案したように日常的な会話から切り込んでいく必要があります。

両親が大切にしていることや、人生の中で実現したいことをそれとなく聞き出し、リストアップするのが良いでしょうか。
これにより、終活を進める際の指針となり、両親にとって、あるいは貴方にとっても何が重要なのかを再確認することができます。

次に、必要なのは具体的な行動計画でしょう。
終活にはさまざまな要素が含まれるため、優先順位をつけて進めたいところですが、これは急ぎ過ぎてはいけません。
前回の記事でも書いたように、いきなり終活、相続、といった話題を元気な親御さんにした場合、『自分たちが死ねばいいと思っているのか』と不快な感情をて抱かせてしまう可能性があるからです。

たとえば、財産の整理、遺言の作成、医療や介護に関する希望の明確化、葬儀の準備……
リストアップしたいことは複数あり、具体的なスケジュールを設定したいところではありますが……家族間での相互理解が煤でいない状態で話を進めようとしても『自分たちが死ねばいいと思っているのか』と言われては何にもなりません(-_-;)

親御さんの終活を進める際には、自分の考えや希望を家族と共有し、一緒に話し合うことが大切です。
家族が理解し、協力してくれることで、よりスムーズに終活を進めることができます。

それと、ライフスタイルや健康状態に応じた計画を立てることは大事です。
年齢や健康状態によって、必要な準備が異なります。


私の例で言えば、父が脳出血で倒れる前と後では、全然計画が違っていたはず……
はず、と言うのはですね、そもそも父が倒れる前なんて、あまり終活についてはほとんど話しませんでしたから。
私の父も、統計通り脳出血で倒れる前までは、私の目に見える形で終活やってませんでしたし、そもそもほとんど終活そのものをやっていなかった模様。
70歳でピンピンしていましたからね、脳出血で倒れるまでは。
倒れた後も左の下半身が動かしづらい以外は大丈夫みたいですから、頑張ってリハビリに励んでもらいたいところです(頑張れ親父!)

だから終活の進捗を定期的に見直すことは、とても大事です。
健康状態で全く違うのは、もう私の例でおわかりのはず。

忘れずに行いましょう。計画は状況に応じて変わることがありますので、定期的に振り返り、必要に応じて修正を加えることが大切です。こうした見直しを行うことで、より現実的で実行可能な終活計画を維持することができます。

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