老後資金はいつから貯め始める?

終活

老後の資金はいつから貯め始めればいいのか、という問題はとても切実です。
家や車のローンがあって貯蓄出来ない、子どもの進学費用で家計はカツカツだ……そんな方は少なくないでしょう。
いつから貯め始めればいいのか、という答えはとても簡単で、でも難しいんです。
何故なら、この記事を見た瞬間、今すぐにでも貯蓄を始めた方が良いのは、貴方に老後資金についての知識がなかったとしても、無いよりはあった方が良い、と漠然とではありますがわかると思われるからです。

しかし、前述したローンの問題、お子さんの進学費用などで貯蓄を始める余裕が持てない……その心境もよく理解できます。

老後資金はいつから貯め始めればいいのか?
そも疑問には、『貯める余力が貴方にあるのなら、今すぐにでも』という回答になります。
ですが、今はそれほど余裕がない、という回答を貴方がするのであれば、まずはどの程度の貯蓄が必要になるのかを知る必要があります。

老後資金は2000万円必要、とは巷でもよく言われていますが、本当に2000万円で足りるのでしょうか?

最近は円安で物価高。しかも円安はこれ以上に進む理由はありますが、2024年11月現在では、以前のような1ドル100円台にまで戻るのかと問われれば、どのくらいの時間がかかるかわからない、としか答えられないような状態です。

2000万よりは多くかかるとしても、具体的にどのくらい? と思った私は大雑把にですが計算してみました。

老後資金に2000万円必要と言われ始めたのが、2017年。
総務省が公表したアンケート調査「家計調査報告」のデータをもとにして言われているんですよね。

さて、2017年の円相場はいくらだったか。

アメリカ ドルと日本 円のレートを計算| 2017年 為替相場
2017年のアメリカ ドルの為替レートをお探しですか?Kawase365.jpでなら、アメリカ ドルと日本 円の2017年の為替レートと換算チャートなど、年別のデータをご覧いただけます。

こちらのサイトの情報を参照させて頂きました、この場を借りてお礼申し上げますm(_ _)m
2017年の1月3日が最も円安で1ドル=117.69円
一番安い9月8比で107.85円

今より30円から40円も価値が違う……ということは2017年と2024年の円の価値を比較したら、現在は3割から4割ほど価値が目減りしている計算になります。

なので、2000万の3割から4割、余分に必要になるんじゃないの? と予想しております。

2600万~2800万ですね。

私の予想、大雑把過ぎるだろうと思われるかもしれませんが、こちらのサイトで細かに計算をしてみた結果が掲載されています。

【FPが解説】老後資金、いつから貯めるべき?みんなはいくら貯めている? - マネコミ!〜お金のギモンを解決する情報コミュニティ〜
【2024年最新データ】老後資金をみんながいくら貯めているか、いつから貯めればいいのか、また必要な資金の目安を2024年時点の最新データをもとに紹介。老後に備えるための月々の貯金額目安も解説します。

2024年の時点で、独身で1786万、夫婦で2722万必要、という計算が出されていますが、そんなに的外れな計算結果ではないと思うんですよね。

この額を老後にまで貯めなければならない……というのはちょっと違います。
これはあくまで2024年の現時点で必要な額だ、という計算です。

円の価値も変動しますし物価の価値も変わります。
予測できることは、円の価値は円安方面にいくのではないか、という点と、それにつれて物価も上昇していくのでは、という点。

つまり、何かしらの改革でも行われない限りは、私たちの老後に必要な資金は増え続ける可能性が高い、ということです。

そういった事柄を踏まえれば、50代に入る前に貯蓄を始めたいというのが本音でしょう。

私は独身ですが、平均年収を得られるくらいのごく普通のサラリーマンに過ぎないので、30代から地道に貯蓄と投資に励んでいます。

あと、忘れてはいけないのが年金の存在ですね。

50歳以降の「ねんきん定期便」は実際の年金予定額を把握できるとのこと
42歳の私のには……書いてあったか? 普段ちゃんと見ていないから(汗)

私のケースは、ダメな例としておいて下さい(汗)
妻、夫の年金予定額もチェックして夫婦でどれだけの金額が必要なのか確認しておくと良いでしょう。
そして、パートナーに先立たれた際に一人でも生計が成り立つのか、遺族年金はいくら受け取れるかといった「おひとりさま」期間の収支を把握します。
 
この計算の段階で、年金と今ある貯蓄だけでは生活が成り立たないと判断したら、「いつまで働くか」を再考します。

60代以降は定年退職を迎え、こども達も独り立ちしたので、『夫婦で旅行にでも』と思う方は多いでしょうが、そういったご褒美は、まずは老後資金の計算を始めてからでも遅くはないでしょう。

しかし、独身で1786万の老後資金が必要、ですか。

上記のサイトからの転載になりますが、

【夫婦(高齢夫婦無職世帯)の老後資金】
・生活費(夫婦2人):約1,364万円
・介護費(夫婦2人):約1,162万円
・葬儀費(夫婦2人):約196万円
合計:約2,722万円

【独身(高齢単身無職世帯)】
・生活費:約1,107万円
・介護費:約581万円
・葬儀費:約98万円
合計:約1,786万円

という計算なんですよね。
ちなみにこの計算は、65~95歳の30年間を暮らすのに必要な『年金収入以外の資金』を試算したもの。
年金分は含まれていないんですね。
で、持ち家で住宅ローンの返済が完了後のケースを想定とのことなので、私の場合は今住んでいる川崎は賃貸物件ですので、実家のある青森に戻らないと成り立たない計算になります。

今なら安い葬儀のプランもあるので、探せば98万円もかからないプランの案を練ることも可能でしょう。
生活費……夫婦で1364万なのに対し、一人で1107万円というのがコストパフォーマンスが悪いと言わざるを得ません(汗)

平均実収入が12万6,905円なのに対し、非消費支出と消費支出を合わせた金額は15万7,673円、よって毎月の不足額は3万768円×30年間、という計算での1796万円。

いかに消費支出を減らせるかがポイントですかね。

結論

老後資金は可能な限り早期から貯め始める、遅くとも50代に入る前には貯め始めたい

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