断捨離についての記事を以前書きましたが、遺品整理も断捨離の一種だと個人的には思っているんですが、でもよくよく考えると微妙にニュアンスが違うんじゃないかなぁと思いなおす今日この頃(-_-;)
と言うのも、断捨離とは、物への執着を捨てて不要な物を減らす、という目的があるからですね。
快適な生活や人生を送るために断捨離を行う、と。
何でもヨガの「断行・捨行・離行」から発生した言葉で、それぞれ以下のような意味があります。
断=新しく入ってくる不要な物を断つ
捨=家にある不要な物を捨てる
離=物への執着から離れる
断捨離は、こういう意味合いを持っているそうで、だからこそ遺品整理も断捨離の一種に入るのではないか、と思っていた訳です。
ちなみに以前書いた記事はこちら
断捨離で捨てられない品物を手放す4つの方法 | 40代アラフォーからはじめる終活
ですが、遺品整理ってあくまで私のイメージですが、故人の遺品を整理し、必要なものを保管、不要なものを処分するプロセスだと思うんですよね。
ですが、何を保管し、何を捨てるべきか判断するのは……普通の断捨離よりも難度が高めではないのかと思うんですよね。
人の感情って中々取捨選択出来ないものもありますので……それが故人の品となればなおさらでしょう。
ですので、この記事では遺品整理のポイントに焦点を当て、捨ててはいけないものについて解説します。
まず、遺品整理の際、捨ててはいけないものの一つは、重要な書類です。
理由は様々なんですが、まず法的な理由から捨ててはいけないものからあげていきましょう。
・遺言書
・有価証券、保険証券類
遺言書はそのまんまなんですが、相続手続きにおいて非常に重要な文書です。
まぁ、これを捨てる人がいるとすれば、その遺言が存在することで不利益を被る人くらいでしょうが……ダメ、NGです。
で、二つ目の有価証券、保険証券類なんですが、どういうものかと言うと、株式、投資信託、債券などの有価証券がまずあげられます。
それから、生命保険・損害保険の証券ですね。
これらは重要な『資産』です。
『資産』ということはそう、これらも相続の対象となります。
財産の一種ですので慎重に保管、相続手続きの際に活用します。
また、保険証券は保険金の請求に必要ですので間違って処分しないよう注意して下さい。。
あと、ないとは思うんですが……へそくりの現金、タンス貯金などを発見してもコッソリ使ってしまわないように。
現金を処分する、ということはまず無いとは思うんですが、発見した現金はすべて相続財産の対象となります。
タンスの引き出しや本の間などにへそくりは隠されていますので(そりゃそうですね、目立たなぬ場所でなければへそくりになりません)注意しましょう。
一応付記しておきますが、現金の破棄は法律で『禁止』されています(現金を処分する、ということはまずない、と私が考えた理由の一つです)
見つけた現金は記録し、しっかり保管しましょう。
続いて、処分してしまうと手続きがとても面倒になるものですね。
まず最初に思いつくのが通帳、キャッシュカード、クレジットカードなどのお金に関するもの。
こういったものは故人の財産状況を把握するのに重要な資料で、相続手続きや口座解約の際に必要ですので、廃棄はもっての他。
また、カードの不正利用を防ぐため、発行会社に連絡して利用停止の手続きを忘れずに行いましょう。
それから印鑑と印鑑登録証明書。
印鑑、特に実印や銀行印は、もう諸々の各種手続きに必要です。
これがないとにっちもさっちもいきません(-_-;)
印鑑登録証明書と共に大切に保管しましょう。
なお、私なんかは複数の印鑑を使い分けていますが、そういう方も中にはいるので、複数の印鑑が見つかった場合は全ての印鑑を保管しましょう。
身分証明書類で重要なもの健康保険証、運転免許証、パスポート、最近ではマイナンバーカードもありますね。
こういった身分証明書は、本人確認や各種手続きに必要ですので廃棄しないようにしましょう。
一部の書類は返納が必要ですので、適切な処理を行うまでは手元に保管しておくようにしましょう。
年金手帳は受給停止手続きに必要です。
年金事務所への届出は期限があるので、あらかじめ早めに見つけ保管しておきましょう
また、健康保険証も返納が必要なため、捨てずに保管が必要です。
それと、ローンなどの借入れがある場合、その明細書は債務の把握に必要です。
最悪の場合は相続放棄を検討しなければなりませんが、明細書がないと判断材料がなくなります。しっかり保管しておく必要があります。
それと請求書と支払通知書も廃棄してはいけません。
料金等の未払いがあった場合、相続人に支払い義務が移行してしまうので、これらの書類は重要です。
他には土地や建物の権利証書。
紛失すると再発行に手間と費用がかかりますので、廃棄せずに大切に保管しましょう。
こういった法的、財産的に重要な品の他には例えば、家族の写真や手紙、思い出深いアクセサリーなど、故人を偲ぶ大切なアイテムも保管しておきたい品でしょう。
一方、捨ててしまっても問題のないものもあります。例えば、古くなった衣類や家具、破損している物品などは、処分してもいいでしょう。それらは、故人の思い出を保管するのに必要ないものです。
遺品整理は感情的に中々難しいプロセスですが、大切なものと不要なものを区別することが大事です。
これら故人との縁が深い品は、時間が経つにつれてさらに価値が増すこともあります。
慎重に扱い、保管することが求められます。
さらに、故人の趣味や特技に関連する物品も時として重要になってきます。
趣味で作った作品や、収集していたアイテムなどは、故人の人生を表すものもあるからです。
これらは、家族にとっても思い出深いものであり、故人を偲ぶために保管することが望ましいです。
このように、捨ててはいけないものをしっかりと理解しておくことで、遺品整理をスムーズに進めることができます。
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