終活と転居と断捨離について

終活

終活と転居ってのは相性がいいのかもしれませんが、自分では実際にやったことがないのでちょっと考察してみたいと思って記事を書いてみました。


まず、施設に転居する場合のパターン。40代の私だとまだ想像出来ない部分が多々あるのですが、先日書いたように親の終活で施設への転居、という可能性は普通に有り得ますからね。
施設への転居の際はたくさんの荷物は持っていけないでしょう。大きなバッグに2つか3つ程度と考えられますね。


着替えなどの身の回りの物が大部分で、思い出の品は限られるかと。
なので、施設に転居する際に処分も検討しないといけないでしょうね。
理想は、早い段階で自ら処分をすることかな? これが親の転居である場合は思い出の品の処分なので、中々に難しいかも。
なので、後でもめないためにも以前記事に書いたように、親子でよく話し合う機会をもった方が良いでしょう(自分の終活の手本にもなりますしね)

ちなみに、自宅で臨終を迎えられるパターンもありますが、大半は病院などの医療施設か、老人ホームなどの介護施設に移るでしょう。
私の祖母は二人の祖母は90代まで健康に過ごしていましたが、両名とも最後の時を迎えたのは介護施設です。

さて、実際に転居する、となった時に終活のための転居を考えたとき、どのような考えや判断基準をもって転居すべきでしょうか。

まず、祖母の例はあげましたが、現在70代の親戚の叔母の例もあげてみたいと思います。
私達親類の大部分は青森や宮城、福島といった東北に住んでいますが、叔母は終活の際には関東(確か千葉だったはず)に移住しています。

というのも、終活で住み慣れた戸建て住宅を処分し、賃貸マンションへの転居を考えたからだとか。

で、まぁ当時叔母が関東に行くというので、大丈夫なのかどうなのかと親類一同引っ越したあとで聞いたそうなんですが、案外快適に暮らしてそう、とのこと。
私自身も現在は神奈川に住んでいますが、実際に神奈川で働きだす前に、参考意見として叔母に話を伺ってみたのですが、まったく後悔していなさそう(^o^)
叔母曰く『身軽になったせいか、次の転居が考えやすくなった』とのこと。
実際にそこに住んでみないと、適切な住居かどうかは何とも言えないものだと思うんですが、戸建てのケースは賃貸マンションと比べて、どうしたって広い=物品が自然と多くなります。
空間に余裕があるので、住んでいるうちに車や大型家具、庭の物置などに置かれることとなる家財が増えていくでしょう(私の実家の物置にももう使っていないストーブや自転車があるはず)

気づいたらいらない物品に溢れていた、なんてことも有り得るんですが、叔母にとって賃貸マンションに引っ越すことは一種の断捨離にもなって良い方向に働いたようです。


まぁ、その叔母は元々関東で働いていたので、関東に知り合いが多くいる、という環境もうまく作用した結果だとは思うんですが。

叔母の例で考えると老後という、これまでとは異なる時間は過去に引きずられないよう、身軽な状態になった方が良い方向に考えがまとまりやすいのかもしれません。

そこで参考になるのは、社会人になった頃の貴方です。
貴方が高卒で働きだしたなら18歳前後、大卒で働きだしたのなら22歳前後の自分を思い出してみて下さい。

社会に出たばかりの貴方は、現在と比べたらモノやお金はほとんどなかったのではないでしょうか。
身軽だったのだから、どこに住もうが特に条件らしい条件は、アパート代とかの金銭的なものくらいだったのでは?
大抵の場所に住める身軽さがあり、過去に引きずられることもない、新卒時に戻った気持ちで転居を考えてみるのは、一つの参考例になると思います。

そして、転居は楽しく良いこともあります。

二人の祖母のうちの一人は、介護が必要になって老人ホームに移る前は医療施設に入院していたんですね。
最初の入院の理由は足の骨折。
足腰が弱るとボケる、という話は知人からもよく聞いていたんですが、祖母もわかっていたんでしょうね、頑張ってリハビリしていました。
結果、骨折が回復したのち、『怪我したら一人でいさせるのは怖い』という家族の要望もあり、祖母は自立に近い老人ホームへの入居を決めました。
結果、自身が住んでいた戸建て住宅よりも、寒くない、より住みやすい快適な空間に引っ越せた模様。
祖母曰く『友達も出来たし、ここは物理的にあったかくて寒くないし、老人ホームの方が住みやすい』とのこと)

加えてモノも少なく、シンプルな環境になったこともプラスに働いたのでしょう。

こんな感じで、両親や祖父母の、叔父叔母の先達のケースに学ばせてもらうのは、一人で考えるよりもプラスに働くことの方が多いと経験談から私は思います。

親の老後は自分の先行事例、として親の見送りを生前から準備するのは悪いことではないでしょう。

ただ気を付けるべきは、以前の記事にも書いたように、ちゃんと話し合っておかないと『自分たちが死ねばいいと思っているのか』と不快な感情をて抱かせてしまう可能性もあ有り得る、ということです。
この辺りは以前の記事を参考に、どうやって話を運んでいくべきか……状況によって話が変わってきますので、よくよく考えなくてはいけません。

私自身、親の見送りを準備していなかったのは、これまでにも書いていた通りです。
幸い、父は足腰に後遺症が残っているものの、自力での歩行もまだ可能(大分歩くのが遅くなってしまいましたが)
母はまだまだピンピンしている(父より年上なのに)

自分自身が独立し、結婚、子育てと親と同じ道を辿る方が多いかと思いますが(私は独身ですが)、もっと両親と話し合っていても良かったかなぁ、と思わなくもありません。
私は大学入学後は地元の青森を離れていた期間がほとんどで、正月やお盆などに帰省するようなったのはここ五年ほどの話。

父が倒れてから気付きましたが、親という自分の老後の手本が一番手近にあったのです

やっぱり叔母や祖父母とのケースを見ていると、親と子だけあって、参考になる部分が多いんですよね。

趣味や考え方、リスクヘッジの取り方など。
……いや、こうして書くと、石橋を叩いて渡るところがありながら時に大胆すぎる行動もとる自分は、後先あまり考えてない父より慎重派な母の血が濃いのかとも思いますが(-_-;)

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