終の棲家の選び方 住み替えやリフォーム、平屋について

終活

実家が青森の山奥に建設されて、もう少しで30年になろうとしているんですが、このくらいの月日が経過し、60代、70代を迎えると家を新しくして住み替えようか、あるいはそろそろリフォームしたいと考えるウチの父のような人は多いのではないでしょうか。

終の棲家をどうするべきかというのも立派な終活の一つだと思うので、今回のお題は終の棲家の選び方についてです。

住み替えがいいのか、リフォームがいいのか、建物は平屋がいいのか今まで通り二階建て、三階建ての家でいいのか……その辺をまとめていきますm(_ _)m

まず、住み替えは慎重に考えましょう。
私の父の例を先程出したので、ここでも父の立場に立って考えさせてもらいますm(_ )m 子どもである私が独り立ちし、広い家に夫婦二人で過ごしているのが現状なんですが、これ、貴方はどういう現状だと思われますか? 私の父のケースであれば……正直に言うと、いくつか指摘したいことはあるんですが、父や母にも考えやしがらみがあるので、口を出すのは控えています。

と言うのも、防犯上良くないからですね(--;)

青森の田舎ですから、そんなに防犯について気を付けなくてもまだ良いんですが、関東のある程度の人口密集地帯に住んでいる方であればどうでしょう? 無視できる問題ですかね、防犯(-_-;)

それに、体力のあるうちに自宅を売却したお金で住み替えをするのは選択肢のひとつですが、選び方は慎重に。

テレビや雑誌には定年後に、田舎暮らしを始める人たちが取り上げられて、活き活きした表情をみると「自分たちもやってみたい」と思うでしょうが、年齢を重ねてから環境を変えるのはストレスですよ(-_-;)

これまでに何度か書きましたが、実家は青森ですので冬が厳しいんですよね。
寒さも厳しいんですが、降り積もる雪の除雪が、70代の老夫婦には体力的にキツイと思うんですよね……
だから、正直暖かい場所に移ったらどうか、という話はそれとなく向けてみたんですが……年齢を重ねてから環境を変えるのはやはり色々とストレスたまるんでしょうね、全然聞いてくれる気配はありません(-_-;)

田舎暮らしの話が出たので、リアルな話をさせて貰いますが、最初は自然豊かな景色を毎日見るのはいいと感じるかもしれませんが……最初だけですよ(-_-;)

貴方の住んでいる地域はバスが通っていますか?

私の実家の近くにはバスが通っていますが、朝の6時、7時、8時にバスがきたら、次に来るのは昼の12時で、次が夕方の4時、5時、6時で終了Σ(゚Д゚)

熊はさすがに見たことはありませんが、タヌキや蛇は普通に出ますし、山の奥に行けば熊注意の看板もあります。

地域住民との交流なども地域独特のものもありますし、方言も理解できないと中々厳しいと思いますよ(-_-;)

私はもう40代ですが、亡くなった祖母たち高齢者同士の津軽弁での会話は最後まで半分程度しか理解できませんでした(-_-;)

何より上述したようなバスの運行状況ですので(中にはバスが通っていない地域もある)車の運転ができないとスーパーヘの買い物や病院への通院が困難。

都会暮らしに慣れた人は、車を運転しなくても徒歩でスーパーや病院に行けますが、自動車免許の有無は文字通り死活問題ですので、住み替えの際には必須条件になります。

……とまぁ、こんな具合で都会から田舎への住み替えには、ちょっと考えただけでもこのくらいの問題が出てきますので、そのあたりを熟慮して決断していただければと思います。

次にリフォームなんですが、年をとってくると身体のどこかしらが痛い、うまく動かないとなるので、バリアフリーにしたくなるんですが、バリアフリーのリフォームは介護保険で安く施工できるものもあります。

ですので、急ぐことなく、自宅にバリアフリーが本当に必要なのか家族で検討しましょう。
私のような独り身であれば、自治体などで相談するのも一つの手です。
介護保険で工事を行う場合が、介護保険の申請、認定が必須になり、施行業者も指定されますので確認しましょう。

玄関の段差を解消したり、手すりをつけたりするなどバリアフリーにする方法は、施工会社や工法、広さによって異なります。

費用にすると、大体500万~700万円ぐらいかかるようです。

私の実家はバリアフリーは無しで屋根や壁面、風呂などのリフォームだけで良いだろうと2年前にリフォームしたんですが……まさか脳出血を引き起こして左の下半身がうまく動かなくなる、というのは父にとっても誤算だったみたいですね(-_-;)

これまで父は2階の寝室で寝ていたんですが、脳出血を起こしてからは1階の和室を寝室代わりにしています。
こういう事情もあって、私は終の棲家は平屋の方が良いのでは、と考え直していますm(_ _)m

父の場合はそれでも介護用にリフォームをするまでもなかったのが不幸中の幸いですが、介護が必要になってリフォームをする時が、家族や子どもたちと相談することが重要です、ひとりで決断しないようにしましょう。

・予算の上限はどのくらいか
・どこをリフォームするか
・介護が必要になった時はどうするか(私の父はこれで今、ちょっと後悔してます)
・介護保険のサービスは使うことは検討できないか

リフォーム業者と交渉する際は、上記の事柄を忘れずに胸に留めておきましょう。

で、家を住み替えるときに、もっとも重要なのが老後資金は枯渇しないか。
自宅を売った資金で購入する際、老後資金から購入費用を捻出するのは本末転倒です。
再び住宅ローンを組む、なんてなったら(-_-;)
また、介護が必要となった際には要介護認定を受けて介護サービスを利用することになるので、介護を想定した上で在宅でも生活可能なビジョンが大事になります。

そうそう、車を手放しても生活ができるようにするというのも重要ですよ。
年をとってくると判断力も音えますから、車の運転は控えたいですからね……駅に近かったり、買い物や通院に便利な場所、子どもたちや親戚の家とも近い場所を選択肢に入れたいものです。

ここまでは、

・ これまで住んできた家を建て替える(マンションを買い替える)
・ これまで住んできた家をリフォーム(マンションの内装をリフォーム)

というのを中心にまとめてきましたが、サービス付き高齢者向け住宅に住む、という選択肢もあります。

サービス付き高齢者向け住宅とは、コンシェルジュなどが駐在し、見守りや生活支援サービスが受けられる賃貸マンションのこと、家賃は月20万円前後
敷金・礼金は運営会社によって異なります。
自力で生活ができることが入居の条件で、介護度が重くなったり、認知症の症状が出始めたりすると、別の施設や子どもの家な
どに転居する必要が生じることもあります。

他には、有料老人ホームの住宅型。

食事、生活支援サービスを備えた施設で入居一時金は1000万円程度ですが、地域、施設によって不要なところも存在します。
月額15万~20万円程度。
介護が必要になったら、ケアマネジャーにケアプランを作成してもらい、デイサービスに通ったり、ヘルパーを呼んだりするシステム。
自由に外出可能ですが、調理は不可、無許可の外泊禁止などの規則がある施設も存在します。

最後に、父方の祖母もお世話になった有料老人ホームの介護型。

体が不自由になり、認知症が進んでも24時間の介護を受けられます。基本的に終身で過ごすことが可能。
入居一時金や保証金は地域や施設によって1000万円以上かかる場合も。
月額20万~30万円程度の費用が必要になります。

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